肩の痛みといっても「肩こり」「五十肩」「外傷による痛み」「内科疾患が原因の痛み」など幅広いですよね。

鍼灸マッサージで対応できるものと、病院に任せた方が良いものがあります。

 

✅鍼灸マッサージでできること

 

◯筋肉や筋膜の緊張をゆるめる

 肩こり、緊張性の痛み、デスクワーク由来の硬さなど。

 

◯血流・気血の巡りを改善

 冷えや血行不良による重だるさ、こわばり。

 

◯可動域の改善

 五十肩・肩関節周囲炎の「動かすと痛い」「動かない」症状の緩和。

 

◯姿勢・体の使い方へのアプローチ

 猫背や巻き肩による肩の痛みを、整体や運動指導で改善。

 

◯慢性化した痛みのサポート

 ストレスや体質的な要因も含めて、東洋医学的に全身調整

 

 

✔️鍼灸マッサージではできないこと

 

●骨折・脱臼・腱断裂など外傷の処置

 → 整形外科へ。レントゲン・MRIが必要。

 

●感染症・炎症が強いケース(化膿や熱感が強い)

 → 医療機関で抗生物質などの治療が必要。

 

●悪性腫瘍や心疾患など、内臓由来の肩痛

 → 特に左肩の痛み+胸の痛み・息切れは狭心症の可能性あり。救急受診!

 

●即手術が必要なケース

 → 腱板断裂が大きい、神経圧迫でしびれや麻痺が急速に進行している場合。

 

「筋肉や関節の不調」→ 鍼灸マッサージで対応可能

「外傷・急性疾患・内科的要因」→ 医療機関へ

 

鍼灸マッサージでは、「回復を早める」「再発を防ぐ」ためのサポートができるのが強みです✨

 

 

🔹参考文献・出典

本ページの内容は、最新の医学的知見および公的ガイドラインに基づき作成しています。

鍼灸マッサージによる肩の痛みへの対応範囲・限界について、以下の文献を参考にしています。

📚 参考文献・出典一覧

1. 日本整形外科学会(2020)

 『肩関節疾患診療ガイドライン 2020』日本整形外科学会診療ガイドライン委員会.

2. 日本理学療法士協会(2021)

 『五十肩(肩関節周囲炎)に対する理学療法ガイドライン』改訂版.

3. 日本鍼灸師会(2020)

 『鍼灸臨床における安全性ガイドライン』.

4. 厚生労働省(最新版)

 「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律」

 および「医業類似行為に関する取扱いについて」通知.

5. 日本伝統鍼灸学会学術部(2022)

 『肩こり・肩関節痛に対する鍼灸治療のエビデンスレビュー』.

6. 日本自律神経学会(2017)

 「肩こりに対する鍼刺激の自律神経系への影響」日本自律神経学会誌 第64巻 第2号.

 

 ※こちらの情報は、日本整形外科学会・日本鍼灸師会などの公的ガイドラインを参考に作成しています。

医療機関での診断・治療を妨げるものではなく、鍼灸マッサージによる補完的ケアを目的としています。